参拝は季節に注意! 諏訪大社下社春宮の歩き方。 (長野県諏訪郡下諏訪町)
諏訪は温泉街で有名だ。
温泉で体を緩めれば、心の余白に神様が入ってくる。
そんな時にうってつけ神社がある。
諏訪大社だ。
全国にある諏訪社の総本社。
日本屈指のパワースポットである。
今回は諏訪湖周辺にある諏訪大社4社の中の下社春宮に行ってみた。
- 御祭神とご利益
- 縁結びの木にもお願いしよう
- この際、御柱にもお願いしよう。
- 摂末社も忘れず参拝
- 万治の石仏もすぐ近く
- 諏訪大社下社春宮で選んだ個性派おみくじ・お守り
- 御朱印集めにこだわるなら
- アクセス
交差点に大きな鳥居(春宮大門)が見えてくる。
くぐってまっすぐ進めば春宮だ。
ここから神社まで続く800mはかつては春宮の専用道路で
多くの武士達が流鏑馬(やぶさめ)を競った馬場だったそうだ。
馬になったつもりで走ってみてはどうだろうか。
無謀な挑戦をしたと気づいたくらいのタイミングで
道の真ん中に橋が見えてくる。
決して酸欠から来る幻覚ではない。
道の途中にあるのは下馬橋と呼ばれる反橋だ。
室町時代の建造物で諏訪大社の中でも最も古い建造物だ。
昔、春宮参拝の際、ここからは殿様でも駕籠(かご)や馬から
降りなければならなかった場所だったため下馬橋の名前が付いたとか。
普段は通行禁止だが神事の祭は神輿がこの上を通ることが許されている。
いまも橋の下に水は流れているが暗渠となっているため、
道の真ん中に置いてあるように見えてしまっている。
御祭神とご利益
下馬橋を過ぎると鳥居が見えてくる。
鳥居手前の左手に見えるのが手水舎で、
かつてはこの通りも境内の一分だったことを物語っている。
鳥居をくぐるとまず目に入ってくるのは神楽殿。
この奥が拝殿になっている。
細部の彫り物がすごい。
この拝殿は重要文化財になっている。
諏訪大社は自然信仰で本殿はない。
御神体は向こうに見えるご神木だ。
(ちなみに上社も本殿はなく、ご神体は神体山だ。)
御祭神は八坂刀売神(ヤサカトメノカミ)が祀られている。
上社の祭神・建御名方神(タケミナカタノカミ)の奥さんだ。
注意が必要なのは参拝時期だ。
御祭神は2月から7月までは春宮、
8月から1月までは秋宮にいらっしゃるので
留守の場合もある。
だから今日は春宮にはいらっしゃらない・・・。
諏訪大社は古くから朝廷からの崇敬篤く、
国家安泰や五穀豊穣の祈願が行われてきた。
また、武勇の神として武田信玄が篤く信仰していたのは有名だが、
古くは神功皇后の三韓出兵の折にも、
この神様の力が働いて勝つことができたという伝説があり、
神様が信仰していた神様というどえらい神様なのだ。
他にも源頼朝はじめ北条一門、足利尊氏、
徳川家康以下歴代の将軍、その他諸国の大名たちが
武勇が長く続くことや国家の安泰をこの地で祈願している。
この夫婦の神様の固い絆から
家内安全・縁結びの神様ともされている。
お二人で1400年以上この国をお守りいただいているから
縁を呼ぶ力がものすごいことになっていると思う。
ぜひ良い縁があるようお願いしてみよう。
縁結びの木にもお願いしよう
二股に分かれているが根元で一つになっているため縁結びの杉とされている。
諏訪大社4社で縁結びの木があるのはここだけだ。
この際、御柱にもお願いしよう。
拝殿横には御柱が建てられている。
7年に一度の御柱祭で山から切りだし街中をひきづってきたものが
こちらに建てられている。
次回は2022年なのでそれまでここにいることになる。
その後はどうなるのだろうかと調べたら、
以前は橋の架け替えなどに使われていたそうだが、
現在は、その他に友好都市などに寄贈され観光スポットとなったり、
地元の観光協会や駅などに払い下げたり、
諏訪大社のお守りや表札などになっているそうだ。
確かに諏訪では結構御柱の一部が飾られてるのを見ることがある。
摂末社も忘れず参拝
筒粥殿。
毎年1月14日から15日にかけてこの中の土間で神職が一晩中かゆを炊く。
その粥の中に44本の葦の束を入れその具合で占いをするのだが、
43本で作物の豊凶を占い、1本で世の中を占うらしい。
本数逆だろと突っ込みたくもなるが、
43本は43種の作物を占う必要があるからだ。
いかに昔の人々にとって豊作であることが重要だったかがわかる。
こちらは子安社。
祭神は高志沼河姫命(こしのぬなかわひめのみこと)。
安産の神とされ、社前に銀色のものが見えるが、
底の抜けた柄杓で、この柄杓が水の中を通りやすいよう
お産も楽でありますようにという願いが込められている。
万治の石仏もすぐ近く
こちらに別記事で書きました。
リンクはこちら。
諏訪大社下社春宮で選んだ個性派おみくじ・お守り
こういう朱印入りのおみくじが好きだ。
おみくじはしばりつけるより持って帰る派だ。
たとえ凶であっても!
お守りはシンプルなものを選んでしまった。
中に木が入っているようなので
恐らくこちらは御柱から切り出されてるのではないだろうか。
個人的に肌守りが好きなんだなあ。
他にもヒスイのついたおみくじ・お守りも人気のようだ。
諏訪大社で翡翠おみくじを引きました みごと大吉 pic.twitter.com/MarVn3iv37
— coccica nishimura (@coccinella_caya) 2014年6月8日
今日(昨日)は長野に行ってきたのだ(*゚▽゚*)
— んちゃーーー (@319noncha) 2017年9月2日
諏訪大社の秋宮というところで、翡翠みくじを引いたのだ!
花火も見たのだ!!写真撮るのも忘れるくらいの迫力だった!!! pic.twitter.com/l1AsLIaHFg
普段、お守りとか受けないけど、石好きな者としてこの組合せは惹かれるものがあり、授かりました。諏訪大社の薙鎌守。 pic.twitter.com/InNbTaxzPn
— 関東の色々 (@goooooko) 2019年7月7日
御朱印集めにこだわるなら
御朱印は諏訪大社4社を集めるのが人気のようだ。
2019/8/19参拝 #諏訪大社
— 灰色うさぎ@うさんぽ中 (@qb4NuuqDMsVfp3m) 2019年8月24日
今年の夏休みは長野へ。初めての諏訪で四社まいり。上社前宮からスタートしてらすとは下社春宮でコンプリート!巾着袋をいただきました。#御朱印#諏訪 pic.twitter.com/Up0PAMwFyk
信濃の神社と言えばここ、ちょくちょく死人が出る御柱祭で有名な諏訪大社。御朱印右から上社前宮・上社本宮・下社春宮・下社秋宮。何が違うか?わからん。 pic.twitter.com/21Ivl2DeKh
— UnDrSn (@URN3010) 2019年9月1日
アクセス
JR中央本線下諏訪駅から20分ほど歩くことになる。
改札を出て目の前の通りをまっすぐ進む。
突き当りの信号を右に行けば秋宮、左に行けば春宮だ。