お稲荷さんの目にお茶の木が刺さった? 市谷亀岡(かめがおか)八幡宮の歩き方。 (新宿区市谷八幡町)
亀岡八幡宮は稲荷山と呼ばれる小高い丘にある。
この地は1000年余りの昔、あの弘法大師・空海が初めて土地を鎮め固めるために神を祀る祭事(鎮祭)を行なった場所とされている。
ペット神社としても有名だ。
目の病気に効く末社もあると聞いて訪ねてみた。
鳥居とユニークな狛犬
市谷駅から徒歩5分。小道に入ると急な階段が現れる。
こちらはペットと参拝歓迎の神社らしく、
犬を抱えて階段を上る飼い主さんの姿も時々見かける。
上から見るとこんな感じ。
稲荷山というだけあってかなり急だ。
階段を上りきると銅製の鳥居がある。
1804年(江戸時代)に建てられたものだ。
扁額の「八」が鳩になっている。
鳩は八幡様の使いなのだ。
個性的な狛犬。
こちらは1729年(江戸時代)に奉納されている。
アップにするともはや何なのか分からない。
御祭神とご利益
拝殿はこちら。
御祭神
・応神(おうじん)天皇←八幡様。
・神功(じんぐう)皇后←八幡様のお母さん。
・與登比売神(よとひめのかみ)←八幡様の奥さん。
とされています。
様々なご利益ありますが、特に学問研究・商売的中の御神威があるそうだ。
この八幡神は1479年に江戸城を築城したことで有名な室町時代後期の武将・太田道灌が
江戸城西方の守護神として、鶴岡八幡宮から分霊をいただいてきたのだ。
その道灌の軍配が社宝として保管されている。
出世と眼病平癒の摂末社を忘れずに!
急な階段の途中を左に入っていくとあるのが茶ノ木稲荷神社。
御祭神は稲荷大神。
八幡神が稲荷山に来る前からいたこの土地の神様だ。
一般には食物衣服・農業や商工業の繁昌のご利益のある神様だが、
こちらの神社では特に眼病平癒のご利益があると言われている。
伝説によれば、昔、稲荷神の使いの白狐があやまってお茶ノ木で目をついてしまったそうで、それ以来崇敬者の間ではお茶を嫌い、正月三ヶ日はお茶を飲まないという風習ができたとか。さらに目の病気を持つ人が一定期間お茶を絶ってから祈願すると霊験あらたかであるとも伝えられている。その期間は由緒書きには17日、あるいは37日、21日と書いてありよくわからない。色々説があるのだろうか。
こちらは出世稲荷神社。
祭神はこちらも稲荷大神。
古い本(武蔵国稲荷山大明神縁起)に書かれているところによると、
昔、信心深いお侍さんの枕元に稲荷大神が現れ、
「これまで以上にお供え物を持ってきてお参りしなさいよ」と言ってきたらしい。
神様に夢の中で語りかけられたことに喜び、お侍はさらに熱心に参拝するようになり、
自分が出仕で行けない時でも代わりに家来を参拝させるようになった。
するとそのお侍さんはとんとん拍子で出世し、大名にまでなってしまったという逸話が
実名入りで記載されているらしい。
出世稲荷神社という社号はそこからきており、
立身出世のご利益があるとされ、都会のサラリーマンも足しげく通うとか。
大事な商談の前に参拝してみるのもいいかもしれない。
亀岡八幡宮の個性派おみくじ・お守り
目の病気が心配なので茶ノ木稲荷のお守りを買った。
お茶色のお茶の花が描かれたお守りだ。
別名ペット神社と言われるだけあり、ペットのお守りが人気だ。
神様に小鉄の病気回復祈願してきました!
— ロッキー&小鉄 (@1226ROCKY) 2019年8月17日
市ヶ谷亀岡八幡宮でお守りと御朱印もらってきました!
\\\\٩( 'ω' )و //// pic.twitter.com/RJRScmPDJF
おみくじ
普通のおみくじはもちろんペット用のおみくじも用意されている。
市谷亀岡八幡宮⛩️
— (ぷ) (@nakano_232) 2019年9月20日
猫おみくじ🐱🐱🐱
犬おみくじもあった(笑)#市谷亀岡八幡宮 #猫おみくじ pic.twitter.com/8cLIiz6XaP
私の口コミ・おすすめ度
☆3つ
- 個性のある神社で面白い。
- 人もそれほど多くなく落ち着いた雰囲気。
- ペット飼ってない人はペット可が合わない人もいるかも。
- 規模は小さめ。
☆5 みんな絶対行くべき。
☆4 何度も行きたい。
☆3 近くに行ったら絶対行くべき。
☆2 近くに行ったら行ってみて。
☆1 ノーコメント
アクセス
東京メトロ市谷駅から徒歩5分。
市谷の街並み。ハイライト。