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よく噛むことの痩せる以外の5つのメリット

「よく噛んで食べなさい」

注意されたことがある人は多いと思います。

しかし、どんなに乱れた生活をしても

体力有り余る子供時代、

その言葉は全く心に響きませんでした。

しかし中年に差し掛かろうとする今、

その言葉がどんなに重いか知ることになりました。

昔から言われているこんなにシンプルな助言ですが、

科学でその言葉の正しさは証明されています。

とてつもなく奥深い金言だったのです。

昔の人の身体感覚は本当にすごい。

 

まず、よく噛んでたべれば痩せます。

この仕組みを説明します。

人は食事をすると血糖値が上がり

満腹中枢を刺激します。

刺激されると満腹感を得て、

食べることをやめます。

この過程には30分ほど時間が必要となります。

血糖値が上がる前に

食べ物をかきこんでしまうと、

必要以上の量を摂取して、

お腹が張って苦しくなるまで

十分な量をすでに食べてしまっていることに

気づけないのです。

よく噛んで食べ、食事するペースが下がると

最低限の量で高い満足感を得ることができるのです。

 

さらに痩せること以外のメリットを知り、

よく噛むことのモチベーションを高めましょう。

まず中年に差し掛かると、そんなに太って見えないのに

下腹お腹がポッコリ出てくる人がいます。

単に年取ると脂肪のつく場所が変わるんだろ

なんて考えてませんか。

これはよく噛まないことが

大きく関わっている症状なのです。

このような体型の人は東洋医学では

胃腸が弱い人と判断されます。

これは早食い大食いが原因で、

よく噛まずに胃の中に

食べ物がどんどん押し流され

重さで胃がどんどん下に下がってしまうからです。

かなりの小ささまで消化しないと

食べ物は胃から腸に流れていかないので、

重たくなった胃はしばらく下に

垂れ下がったままになります。

毎回そのような食べ方を繰り返すと

腸は上から圧迫され、

次第に下腹のあたりがポコンと

前に押し出されてしまうのです。

本来あるべきところから動いてしまうと

胃腸の機能は低下してしまいます。

若い頃は体幹の筋肉がついていて、

すっきり収まっていた腸も、

年とともにインナーマッスルが衰え、

押されるがままに

前に出てくるようになるのです。

 

しかし、よく噛むことでこの状態を改善することができます。

口は第一の消化器官と言われており

唾液は第一の消化液です。

よくすりつぶし唾液と混ぜあうことで

胃腸の負担は大幅に減少します。

最初から小さくかみ砕いてしまえば、

胃に食べ物が滞在する時間も減り、

食事の時間は長くなるため、

急激に胃に食べ物が入ってくることもなく、

胃が下に下がることなく

腸に食べ物を流すことができます。

よく噛むことでおなかの中に

好循環が生まれます。

 

よく噛むことのメリットはほかにもあります。

前回も説明したように腸の中は

食べ物が非常に腐敗しやすい環境です。

未消化の食べ物が腸の中にいつまでもあると

腐敗し腸内環境を悪化させます。

しかし、よく噛み、食べ物を細かくし

唾液とよく混ぜ合わせれば、

唾液はでんぷん質を分解してくれる酵素を含んでいるため、

胃腸の消化の負担を大きく和らげてくれます。

消化しやすい状態で取り込むことができるので、

食べたものはスムーズに体の中を流れ、

腸内細菌が活発に動ける環境を作ることができるのです。

また、消化酵素の分泌を最低限で済ませるため、

体の修復のための代謝酵素に

エネルギーをまわせます。

アンチエイジングにもなるのです。

 

さらに、唾液は食べ物の中の活性酸素を消したり、

発ガン性物質を分解する作用のある酵素

(ペルオキシダーゼ)も含んでいます

ただ、どちらも作用するには

30秒は必要とされるため、

よく噛むことが条件となります。

 

まだまだメリットはあります。

よく噛むことで、

食べ物内のフィトケミカルやビタミンなど

重要な栄養素を含んだ細胞の壁を破壊し外に出し、

体内で取り込みやすい状態にする

という効果もあります。

ビタミンはエネルギー代謝に必要な栄養素です。

エネルギーの代謝が活発になれば

太りにくい体を作ることにもなります。

 

最後にもう一つ。

よく噛むことは脳にある海馬や前頭前野が活性化し、

記憶力を高めます。

また唾液には神経成長因子が含まれており

脳機能の回復に役立つ作用があるともいわれています。

よく噛めば噛むほどボケにくくなることがわかっているのです。

最近物忘れが多いなと思ったら、

とにかく必死に噛みましょう。

 

まとめると、

よく噛めば、痩せられるのはもちろん、

胃腸の消化の負担を和らげ、

腸内環境を整え、

食物中の毒素を消し、

重要な栄養素を取り込みやすくすることができ、

おまけに頭の老化防止にもなるということなのです

 

これってすごくないですか。

これほどローリスク・ハイリターンな健康法はないと思います。

噛むことの力と唾液の力はホントに素晴らしい。

口は最強の消化器官で、唾液は最強のサプリメント

だということを忘れないでください。

消化はほとんどが無意識で行われるため、

自分の意識でコントロールできない機能

だと思ってしまいがちです。

しかし、その入り口(口)は

意識的にコントロールできる消化器官なのです。

心がけ次第で消化を助けることができるのです。

牛の消化(反芻)を調べてみると

彼らはよく噛み胃の中に入れた草を、

再び口の中に戻し嚙みなおすという作業をしています。

つまり、噛むことが正真正銘、消化機能の一つであり、

それをさぼるのは胃をなくしたり、

腸をなくしたりすることと同じくらい

体にとっては大きな負担なのだと

肝に銘じて食事と向き合ってみてはいかがでしょうか。

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以上よく噛むことについて書いてきました。

 

 

唾液を出すためには

リラックスして副交感神経を刺激することも大切です。

大好きな人達と

おしゃべりしながら、

感謝の気持ちで

命をいただくことが

大切だということも忘れずに。

 

 

カテゴリーの「ダイエット」で他にもまとめたものがあるのでよかったらご覧ください!

最後までご覧いただきありがとうございました!