芸能人が集まるお寺。豊川稲荷東京別院(東京都港区元赤坂)
赤坂見附駅から徒歩10分ほどの都会のど真ん中にある豊川稲荷東京別院。こちらは正式には豐川閣妙嚴寺(とよかわかく みょうごんじ)という曹洞宗のお寺です。テレビ局が近くにあるため芸能人の参拝も多く、境内の提灯には多くの芸能人の名前が並んでいました。
- 御祭神
- お金に困りたくないなら融通稲荷へ
- 銭洗いでダメ押しをしよう
- お金もいいけど良縁がほしい
- 境内で七福神巡りができる神社
- 他にも見どころたくさん
- 名だたる芸能人たちの奉納
- 豊川稲荷のお守り
- アクセス
御祭神
お稲荷さんというと宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)という神道の神様が祀られることが多いですが、こちらのお寺は豐川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)という、一般的には枳尼天(だきにてん)と呼ばれている仏教の神様が祀られています。
豐川吒枳尼眞天は稲穂を持ち白い狐に跨っているため、その姿が豊穣の神で狐を眷属として使うお稲荷さんを連想させたからなのだそうです。下の写真はWikipediaより転載した荼枳尼天 (だきにてん) の図です。ここでは稲穂ではなく剣と宝珠(ほうじゅ)を持っていますが、狐に乗った女神であることが見てとれます。
Wikipediaより転載
by Hidenobu Tosa, 土佐秀信
元々、この豊川稲荷東京別院は時代劇などに登場する江戸時代の名奉行・大岡越前守忠相(おおおかえちぜんのかみただすけ)が日常信仰していた仏様を、明治になって赤坂の大岡邸から現在の地に移してきたのが始まりです。それが後に愛知県にある豊川閣妙厳寺(とよかわかく みょうごんじ)の本山の直轄の別院(本山とは別に設けられた寺院)となり、現在に至ったそうです。
お金に困りたくないなら融通稲荷へ
豊川稲荷には多くの末社があり、いづれも人気のパワースポットになっています。なんといっても一番人気はこちらの融通稲荷(ゆうずういなり)です。
融通稲荷では南無如意宝生尊天(なむにょらいほうしょうそんてん)が祀られています。名前の意味から考えてみると、南無は信仰を表すために頭に付ける語で、如意(いのままに)宝生(財産を生みだす)尊天(仏様)が祀られていることになります。真心を込めて信心すると金銀財宝の融通がかなえられると言い伝えられています。融通とは滞りなくいきわたることなので、出たらその分入ってきて困ることがないという意味です。
融通稲荷には面白い参拝作法があります。
神前に用意されているこの黄色い融通金という10円玉が入った小さなお守りを自由に持ち帰ることができます。幸せを祈願し、それを大事に財布の中に入れておくとご利益があるとされており、一年後に再び参拝し、その融通金を礼金として奉納する習わしになっています。下の写真にあるように融通銭お返し処があるのでこちらに去年の融通金を納めます。
銭洗いでダメ押しをしよう
融通稲荷だけでは心配という方、ご安心ください。こちらには銭洗い弁財天様もいらっしゃいます。
弁財天のご利益は芸道精進・財福招来と書かれています。石像の左にある木の標識にご真言が書かれているので、手を合わせてご真言を唱えます。参拝を終えたら、右の棚にざるが置いてあるのでそれを使って足元の神池でお金を洗います。お札の場合は端っこをちょこっとつけるだけでOKです。あとはハンカチで拭いて財布にしまうだけです。特に説明書きはありませんでしたが、一般的に銭洗いをしたお金を使うと何倍にもなって返ってくると言われています。融通稲荷との相乗効果で金運がめちゃくちゃ上がってしまうこと間違いなしです。
強欲。諭吉さんの顔も少しあきれているように見えます。
(強欲ついでにこんなチャレンジもやってます。よかったらご覧ください。小声)
お金もいいけど良縁がほしい
豊川稲荷のパワースポットは金運だけではありません。縁結びの愛染明王(あいぜんみょうおう)もいらっしゃいます。
愛染明王は人間の最大の煩悩の愛欲をそのまま仏の悟りに変えてしまうと言われる仏様です。恋愛、結婚をはじめ様々な良縁に導いてくれます。愛染明王の後ろの壁にはハート型の縁結び用の絵馬が奉納されています。
境内で七福神巡りができる神社
境内には七福神の像が置かれ、それぞれご真言が書かれています。ご真言はご利益を高める力を持つ言霊(ことだま)なので心を込めて唱えます。
七福神巡り用のスタンプも設置されており、社務所でスタンプ用の用紙200円、あるいは色紙1000円が販売されています。
弁財天(べんざいてん):芸道精進、財福招来
ご真言 おんそらそばていえいそわか
例えばこのご真言はおん(聖なる言葉)そらそばていえい(弁財天のサンスクリット読み)そわか(成就を願う言葉)といった意味があるようです。以下おんとそわかは共通で出てくることが多いので意外と簡単に覚えられます。
大黒天(だいこくてん):金運増長、開運招福
ご真言 おんまかきゃらやそわか
福禄寿尊(ふくろくじゅそん):福徳長寿
ご真言 うんぬんしきそわか
毘沙門天(びしゃもんてん):開運福徳、智慧出世
ご真言 おんべいしらまんだやそわか
恵比寿尊(えびすそん):商売繁盛、漁業繁栄
ご真言 おんいんだらやそわか
寿老尊(じゅろうそん):長寿、諸病平癒
ご真言 うんぬんしきそわか
布袋尊(ほていそん):開運、良縁
ご真言 おんまいたれいやそわか
他にも見どころたくさん
境内にはまだまだ魅力的なお堂や社があります。簡単に列挙します。
願望成就の叶稲荷尊天(かのういなりそんてん)
円満な対人関係をもたらす徳七郎稲荷(とくしちろういなり)
骨節の痛み、頭痛、肩こりなどから救ってくれる太郎稲荷。最近頭痛が悩みなので、お賽銭多めに入れちゃいました。
整然とお稲荷さんが並ぶ奥の院(おくのいん)。
信者さんから奉納した霊狐(れいこ)が地下におさめられている霊狐塚(れいこづか)。
愛知県豊川市からやってきた神出鬼没のマスコットいなりん。稲荷ずしと狐が合体した姿。中にはお米が入っている(設定)。
名だたる芸能人たちの奉納
TBSなども近いので名だたる芸能人たちの奉納した提灯が並んでいました。
お正月にでていた甘酒屋さんにもサイン色紙が飾られていました。
マツコ・デラックスさんは何度も足を運んでいるのがわかります。他にもローラさん、ISSAさん、土屋太鳳さん、田中聖さんなど。左上は鳥肌実さんのサイン。いまだにとがっているのはさすがです。
鳥肌実さんを知らない方はこちら(amazonレヴューをご覧ください)
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こちらの甘酒屋さん、豆乳を使った甘酒で飲みやすくておいしかったです。
豊川稲荷のお守り
カード型の金のお守り集めていますのでこちらの1200円のお守りを授与していただきました。七福神の乗った宝船の上に豊川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)が飛翔しているデザインもお気に入りです。
金のカード型お守りのコレクションに興味のある方は画面右のカテゴリー「メタルカードお守り」からご覧ください。
アクセス
赤坂見附駅から歩いて10分程です。
少し歩きますが近くに日枝神社や赤坂氷川神社もあります。有名神社なので時間がある方はそちらもどうぞ。
長くなりましたが、以上が豊川稲荷東京別院のレポートでした。
東京では度々神社に芸能人の痕跡を見かけますが、やっぱりああいう運に大きく左右される商売の人は神様大切にしてるなぁと改めて思いました。機会があれば、愛知の豊川稲荷にも行ってみたいです。その時はまた記事にするのでぜひご覧ください。よろしくお願いします。
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